遺り方

平成28年10月

 

◎遣り方

 

遣り方・墨だしは建物の基礎を作るるときに行う基本的作業で、土地の上に建物の位置、方向、大きさを高さを記す大事な作業です。

 

地面に建物の大きさを書いてもすぐ消えてしまいますので建物の四隅に丁張(写真にある四隅のL型状のもの)をかけこの板に建物のXYZ情報を記載していきます。

 

まず丁張の天端を高さ方向のしるしとして出来上がる基礎の高さより10cmほどの高さに決め、四方とも同じ高さにします。この時レベルという機械を使うと簡単にできます。

 

無いときはホースに水をため、離れた場所の高さをおなじにする方法もあります。後は、建物は大体四角に建てますので直角を出すことが必要になります。

 

この時使うのが「大矩おおがね」です(写真中央の地面にある三角形の定規)。木で出来た大きな三角定規です。これを地面に置き、水糸を使いながら直角を出していきます。

 

原始的なやり方ですがかなり正確に直角が出ます。遣り方には基礎の中心線、砕石の巾、底板の巾、基礎の巾を記載します。

 

これで基礎工事の準備が整いました。