小菅村の紹介5 中組地区

中組地区は小菅村でも高台に位置し、村役場のある川池地区より標高で80mほど高い位置にあります。村の中で最も広い平地のある地区です。

 

中組地区は中組を中心に山沢集落と井狩集落を含めて中組地区を構成しています。村の中では住民数の最も多い地区です。

 

小菅の湯を始め、道の駅やフォレストアドベンチャーなどの施設が位置しています。

 

今から25年ほど前、この地に小菅の湯を建設するまでこの場所には、のちに道の駅に改修された工場が一軒あるだけで周囲は荒地でした。

 

それから、小菅の湯を中心に、物産館、道の駅、フォレストアドベンチャー、畑や農村公園などが整備され、小菅村で最も変貌を遂げた地区となりました。タイニーハウスもこの一角に立っています。

 

しかし、この場所から一歩周りに向かうと昔ながらの中組地区の景観や家々が残っています。

 

ここからの景色は見上げるよりも見渡す景色が多い場所です。そしてこのサイトのトップページに使っている細川家住宅もこの地区にあります。

 

大きな長屋門を構えた大屋根の古民家は私の最も好きな建物の一つです。何よりも周囲の景観との調和が素晴らしい建物です。

 

長屋門から中をのぞくと、大きな石灯篭がみえ、この家が普通の家ではないことが見て取れます。

 

細川家住宅は村では「大家」と呼ばれ、明治・大正期には村のゲストハウスとして、県や国の要人を迎えた家だそうです。

 

周囲には赤茶けた屋根の村営住宅や切妻屋根が織りなす美しい集落が広がっています。

 

細川家の隣に深い屋根を持った小ぶりの蔵がありました。母屋の周りを取り囲んだ下屋が美しい造形を見せています。小さい蔵ですが実に美しい蔵です。

 

この細川家住宅の裏山に鎮座するのが緑に映える赤い鳥居の御岳神社です。社は小さいのですが小高い丘の上に作られ中組地区を見守っています。

 

この景観をいつまでも残していきたいですね。